ガソリン車を消滅させる事は本当に正しいのか?
ボーナスが入った後の土曜日も無駄遣いせず、
今日も時間を大切に生きよう。
最近はこんな本を読んでいる。
【 2035年「ガソリン車」消滅 】
ここのところ世界で話題の「カーボンニュートラル」。その実現に向けた動きの一つとして、車業界の動向が最も注目を浴びていると思う。
世界はEVに舵を切り、ガソリン車は今や悪者扱いの世界であるが、CO2の排出量の評価方法は実は3つある事をご存知だろうか。
私が1番大切であると考えてる評価方法は、燃料の採掘から車の素材製造まで全ての過程を評価する「ライフサイクルアセスメント」だ。
ライフサイクルアセスメントの考え方によると、EVの方がガソリン車よりもCO2を排出するケースが大いにある。
それは、各国における発電方法によって左右される。
風力や地熱発電などのクリーンな発電割合が高く、発電によるCO2排出量が少ない国ではEV自動車はCO2排出量の低減に寄与していると言える。
しかし、世界には未だにガスや液体燃料、言わば化石燃料で発電している国が多い。日本も化石燃料に依存している国の一つだ。
化石燃料の燃焼で発電をすると、それだけ大量のCO2が排出される事は容易に想像ができる。
このような国々では、ライフサイクルアセスメントの評価におけるCO2排出量はガソリン車よりEV自動車の方が多くなる。
結果としてガソリン車の方が地球に優しいと言えるのだ。
この考えを無視して「EVが正義」というイメージを世界中に浸透させるのはどうも腑に落ちない。
・EVを全面化した後の充電設備配置
・他国EV社にシェアを奪われた時の日本自動車産業の末路
・自動車産業従事者550万人の今後の仕事
これらを考えると自動車業界の未来は末恐ろしいが、何かが起きてくれる事を期待したい。